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「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展
銀座メゾンエルメス。
45cm角のガラスブロックが天高く積み上げられているような、
レンゾ・ピアノによるビルのファサード。
このガラスブロックが、現在はレインボーデザインに、表情を変えています。
このアーティストこそが、ジュリオ・ル・パルク氏。
このビルの8.9階にて、初の個展が開催中です。
一見、ただの虹のラインのようにもみえますが、
彼は自分の考えた14色の色だけを使うというルールを作り、
色を研究し、色を色としてではなくフォルムとして見ることで、作品を作り続けてきたそうです。
どの作品も決められた14色のみを使用しているけれど、
配列や反復、分断などによってさまざまなバリエーションが生まれ、異なる表情を見せていました。
ルールに縛られているかに見えて、自由で無限の可能性を感じられる、ってすごくおもしろくて、
じっくり見入ってしまう個展でした。
1959年から始めたという彼のこの研究。
展示されているのは、どれも手書きで作られたもので、
筆の滲みや重なりの雰囲気などもあり、それも含めて、色の楽しさを感じられました。
現代ならPCを使えば、簡単に作ることができるのかもしれませんが、
そうじゃないところからこそ、新しい楽しみって生まれるのかなと思います。
私は色使いが苦手なので、少し勇気をもらえたような展覧会でした。
会期は、2021.11/30までだそうです。
銀座メゾンエルメス フォーラム 8・9階
住所:中央区銀座5-4-1
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