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映画 マルジェラが語る"マルタン・マルジェラ"
以前、別のドキュメンタリー映画で
"We Margiela マルジェラと私たち"を見ました。
その映画は、タイトルの通り、
マルジェラの周りの方たちのインタビューばかりで、
実際のマルジェラの心は分からず、少し物足りなさを感じました。
そんな中、今回公開されたドキュメンタリー映画は、
マルジェラの肉声がしっかりと撮影されていて、
ブランドが始まり、引退するまでの軌跡をしっかりと感じることができて、すごく良かったです。
マルジェラの周りの方のインタビューも端的で、
過去のショーの映像やマルジェラの歴史に必要な私物たちもすごくよかった!
発表する洋服たちを自由に感じ取ってもらいたいという気持ちもわかるし、
だけど、それはそれで、
みんな好き勝手な事を言い始める(作り手の気持ちなどは知らない感じで)流れもある。
どんな奇才、天才であっても、ビジネスマンになれるとは限らない。
ただ良くも悪くも、それだけ多くの人に何かを言わせるものづくりをしてきたって、
やはりすごいことで。簡単にマネできるものじゃない。
引退してから13年くらい経つのに、未だにこうやって映画になるんだから。
"知ろうとする女"が"セクシー"という言葉に変えられてしまうー
この言葉が何というか、どうしようもなく悲しかった。
そして、マルジェラ本人が何度も口にしていた"バランス"という言葉。
とても大事な事なんだなと思った。
バランスって、自分の心地いいものから少しでも崩れるとダメになる。
そして、人によって全然違うから、合わせるのも難しいもの。
なんだか備忘録みたいになってしまいましたが、
ファッションに携わる人にはぜひ見てほしい作品でした。
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