一生の計は元旦にあり?
ちょっと前のお話。
ふだん新聞をあまり読まない私ですが、
1年に一度楽しみにしている日があります。
それが、1月1日。1年の一番最初に発行される朝刊です。
朝日新聞か読売新聞が多いのですが、1月1日の分はここ5年くらいは毎年読んでいます。お正月唯一の慣例行事です。
なぜ1月1日の新聞が楽しみかというと、広告です。
いろいろな大手企業さんが新年の広告を掲載します。
1年の最初という同じスタートラインに立つ企業さんが伝えることって何なのか。
その違いがおもしろいんです。
今年は特に、あらゆる業界がコロナ禍に襲われた2020年をどう振り返るか、とか。
毎年一番わかりやすいな、と思うのは、
西武そごうの広告。
2020年のお正月は「さぁ、ひっくり返そう。」のキャッチコピーと小さなお相撲さんのビジュアル。そして普通に文章を読ませた後、今度は下からその文章を読ませるというからくりが受けました。
2021年のお正月広告は、1枚のレシート。
そのレシートには、
2020年に不要と思われたスーツケース(旅行に行けないのに)、口紅(マスク生活だから)、
浴衣(お祭りは中止なのに)などの販売個数が書かれています。
コロナ禍でも希望を売ることができた、と表していました。
でも、私がいちばん気になったのは、最近話題のNETFLIX。全面2枚。
1面は現在配信中の『今際の国のアリス』を全面に紹介し、
もう1面では「ばけっとりすとちゃれんじ」を。
ばけっとりすと=死ぬまでにしたいこと
そう、生きているうちにしたい40のことを書けるようになっているんです。
例えば…
1. 生きているうちに行ってみたい場所は?
22. 生きているうちに手に入れたいものは?
38. 生きているうちにもう一度話したい人は?
など。
いいな、と思ったのは、”死ぬまでに”じゃなくて”生きているうちに”と言葉を変えているところ。
そして、全部質問に答えたあとは、
まだまだ生きているうちにやることがいっぱいあるな!と思えるところ。
2020年はいろいろな形で“死”というものを考えた人が多いかなと思うんです。
でも、こうやってげぇむ感覚でエンターテイメント性のある形で伝えられるって、
広告だからなんだろうなって。記事だとどうしても重くなる。
NETFLIXのTwitterでは『今際の国のアリス』の出演者の答えが見られるそうです。
全問が気になる方はぜひそちらをご覧ください。
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