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『火の粉』
『火の粉』 著:雫井脩介 版元:幻冬舎
ホラー小説は苦手なので読んだことないけど、きっとホラーより怖い。
それなのに一気読みしてしまった数少ない作品です。
雫井さんの作品は、上下巻や一冊でも分厚いものが多くて、いつも読み応えがあります。
スロースタートだけど、中盤から沼のようハマってしまうのです。
都会だと隣人との付き合いは浅い印象ですが、田舎では密接なイメージがありませんか?
その距離感て、難しいと思う。
奉仕してくれたり、物をわけてくれたりって最初はうれしいものだけど、限度がある。
わたしだったらどうだろう、どうすればいいんだろうってずっと考えて読んでたから
隣家って回避不可でほんと怖かった!
こうやって書いている内にもまた、
怖い記憶がぶり返してくる…
幽霊なんかより人間の方がよっぽど怖い…と、母が前言っていたことを思い出すほど、
人間の恐ろしさを感じた。
読んだ後、誰かと共有したくて友人に貸してしまったので、
また買おうか悩んでいるほど忘れられない作品です。
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