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『生きるぼくら』
『生きるぼくら』 著: 原田マハ 版元:徳間文庫
舞台は、信州長野。
信州長野は、私にとってゆかりの場所なんです。
夏に訪れると新緑色の稲穂が、秋に訪れると黄金色の稲穂へと成長している。
その景色のなかお散歩するのがすき。
そんなことを思い出しつつ、読んでいるとほっこり胸があったかくなった。
でもひとつ、忘れられないシーンがあって
おばあちゃんと青年が携帯で写真を撮ろうとするんだけど、おばあちゃんがうっかりその携帯を池に落としてしまうの。
青年は、怒りを抑えられず感情をぶつけてしまう。
——— ごめんね、、、———
と、申し訳なさで小さくなるおばあちゃんの姿が目に浮かんでしまう。
時間が経てば冷静になって許せること、その瞬間カッとなってしまうことがある。
わたしは、冷静でいられるだろうか。
生きること、その上で関わる人との大切さを伝えてくれてる作品だと思う。
5年後、10年後、歳を重ねてからまた読みたい。
人としての初心にかえることができる気がするから...
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